酒井さんの新たな魅力を開いた挑戦的な新境地、
『金閣寺の燃やし方』。
酒井さんは昨年秋、最新刊『金閣寺の燃やし方』を発表しました。こちらもまた、衝撃的なタイトルです。昭和25年、若い修行僧の放火により、京都の金閣寺は炎上しました。この事件への興味を、それぞれ『金閣寺』と、『五番町夕霧楼』『金閣炎上』という小説に仕上げた、三島由紀夫と水上勉。この二人の作家について探り、迫った作品で、酒井さんの挑戦的な新境地ともいえる一冊です。
「三島と水上は金閣寺炎上という事件に対して、それぞれまったく違うアプローチをした作家。その二人の比較対象をした本です。三島は東京生まれで東京育ち、一方、水上は若狭の生まれ。つまり表日本と裏日本です。また三島の心がつねに見つめていたのは広大な〈荒野〉であり、水上の原風景といえば母親が働いていた水はけの悪い〈汁田〉。そんな正反対の二人の作家のルーツを訪ねる紀行的な比較の側面もある一冊です。三島、水上の作品とあわせて、ぜひ読んでみてください」
さて残念ながら、「十人十色」酒井さんの巻もそろそろおしまい。最後に酒井さんから、みなさんへメッセージをいただきましょう。
「仕事をしていても専業主婦であっても、疲れたら休む、ムリをしない。それが大事だと思います。やっぱり健康第一ですから。このウェブサイトをチェックしたり、『オレンジページ』を読んだりしている人は、ちゃんと料理をしている人でしょう。日々、おいしいものをきちんと食べるということは、幸せな生活の基本ではないかと思うので、無理をしないで日常の幸せを味わってほしいと思います」
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最新刊の『金閣寺の燃やし方』1680円(講談社)は、三島由紀夫と水上勉という二人の作家に深く鋭く迫った、酒井さんの挑戦的な文芸評論。 |