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vol.1 あの大女優や有名テノール歌手、女性政治家ら〈総勢30名〉が爆笑させる「バッタもん」。
ではでは、まずは話題の「バッタもん」、ちょっと聴いてみましょうか。おお、1曲目はいきなり情熱的でドラマティックなタンゴの響き。そしてこの震えるような、なまめかしい声は……もしや……!?

「よくテレビを見ながら、美輪明宏さんのモノマネしたりしてるんですよ。そうすると『美輪さんなら、こういう曲、歌いそうだなぁ』って、自然にメロディがわいてくるんですよね。この1曲目の『星空のタンゴ』も、そうやって生まれた曲なんです」

清水さんがそう教えてくれた「星空のタンゴ」、メロディはもちろん歌詞も最高に笑えるので、ぜひCDでお楽しみください。そして次に登場するのは、いよいよ主役の〈バッタもん〉! あの国民的人気のネコ型ロボットにそっくりの声で、いろいろなモノマネをして友達の〈ませ太くん〉を楽しませる新作キャラです。

「もともと『ドラえもん』は私のレパートリーのひとつで、特に、しずかちゃんのマネがうまいってほめられてたんですよ。でもドラえもんの吹き替えが大山のぶ代さんから交代しちゃったでしょ。その悔しさを収めるためにも、〈バッタもん〉をやってみました(笑)」

バッタもんが次々繰り出す一発芸的モノマネは哀川翔さん、真矢みきさん、叶姉妹、杉本彩さん、デヴィ夫人、山口もえさんなどなど、人数も顔ぶれも豪華!

「ちょっとずつ盛りだくさんのほうがいいんですよ。長くやるとアラが目立つから(笑)」と清水さんは言いますが、どれもこれも絶品です。さらに3曲目は「変な風になって」。もうおわかりですね? 有名テノール歌手の〈あのかた〉が、もしも新曲を出したら……という勝手な設定で生まれた、美しくも何やら不穏なバラードです。で、これまた清水さんの歌声が〈あのかた〉にそっくり!
清水さんによれば、「年をとって声が低くなったからか、男の人のマネで歌いやすくなりましたね〜。逆に最近の女性シンガーは声が高いからむずかしい! 今回、宇多田ヒカルさんが歌いそうな『モスキートーン』というナンバーもあるけど、あまりに似てなくて最初ははずそうかと思ったくらいだから(笑)」。


「バッタもん」のネタ密度の濃さも清水さんのお気に入り!

ほかにも、あの大物女性政治家二人による漫談「お好み演芸会」。桃井かおりさん、井上陽水さん、大竹しのぶさん、吉田日出子さんが豪華共演(?)を果たす「プカプカ」。松任谷ユーミソさんと清水さんがラジオで夢のような、そしていつしか悪夢のような対談をする「ボイス・アドベンチャーSPECIAL」……と、とにかくネタは多彩。音楽性も楽しくバラエティ豊かです。

「そう、今回のアルバムは特に密度の濃さも気に入ってます。ふつうコントやお笑いのCDって二度聴く気にはならないといわれるけど、これはリピートして聴いてほしいですね。それに密度が濃いわりには〈安産〉な一枚でしたね。曲を書くのも楽しくてスムーズだったし、すべてのネタがいっぺんで、ぴたりとハマった感じです。ちなみに私がいちばん好きなネタは、地声で歌ってる『シャンソン子守唄』。まじめにくだらないことをやってるのが、自分らしいなと思います」
かくしてアルバムには〈総勢30名〉が登場しますが、マネをする相手はすべて清水さん自身が好きな人ばかり。だから笑えるだけでなく、リスペクトマインドもたっぷりです。となれば気になるのは、清水さんがなぜ好きな人のモノマネをするのか? どうやってあの完璧なモノマネができ上がるのか? そして、そのルーツは? そんな清水ミチコ的モノマネの秘密は、次週の第2回をお楽しみに! ニューアルバム「バッタもん」2800円
(ソニー・ミュージックダイレクト)
  アルバムタイトルにもなっている新作キャラクターが〈バッタもん〉。アルバムには「バッタもん絵描き唄」も収録されている。
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