川津幸子さんのおうちごはんのヒント
今が旬room
めばるの塩焼き
デパートの魚売り場のタイムセールで、めばるを売っていました。煮つけにしようかと手をのばしたとき、「塩焼きがおいしいよ」との店員さんの声。「えーっ、煮つけじゃないの」とは、わたしの隣りの女性の返事で、まさに同意見だったので、思わず耳をすませてやりとりを聞いていました。その女性は、「焼くの? 大丈夫なの?」と鋭く質問しています。すると、鮮度がいいめばるは、塩焼きにすると、淡白なうまみが引き立っておいしいとの店員さんの答え。なるほど。早速、購入してきました。内臓を取り、いつものように、塩大さじ1を溶かした水2カップにめばるを30分ほどつけます(たて塩)。水気をふき、表の胴に切れ目を入れて焼いてみたら、ふっくらと柔らかな身には煮つけとは違ううまみがあることを発見。いいこと聞いた。ありがとう。
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