台所仕事room
父の台所仕事
スーパーで、「今年の恵方は~」と節分のアナウンスが流れ始めました。早々と並ぶ豆や鬼のお面を見ながら、決まって思い出すのが、大豆をいっていた父の姿。台所に立つことはほとんどなかった明治男ですが、なぜか、大豆をいり、生じょうゆにつけた「しょうゆ豆」は得意でした。ときどき、真っ黒になった豆が混じっているのがご愛嬌。もったいなくて捨てられなかったのだなあと、今になって思います。わたしが作るしょうゆ豆は、しょうゆ3/4カップ、みりん1/2カップ、だし汁1カップをひと煮立ちさせ、フライパンで表面がはじけるまでいった大豆(弱火で約5分)300gを漬け込んだもの。甘辛で、意外とごはんにも合います。
漬け汁が多く思えますが、大丈夫。大豆がしっかりと吸ってくれます。かみしめるほどに豆の味がする、ちょっと大げさですが、昭和の味かな。
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