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オレンジページ 12/2号 定価:290円
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チーム・料理担当のリレー連載 今日のごはん、なに食べる?
『オレンジページ』の料理ページを作っている編集者。
その名も<チーム・料理担当>を代表する3人が、
最新号の中から、おすすめメニューをピックアップ。
個人的な思い入れや、突然の妄想、脱線、自慢話などなど、
筋書きのないコメントとともにお届けします。
「今日のごはん、どうしよう?」と悩んだら、まずはチェック♪
『オレンジページ』の料理ページをがっちり支えるベテラン編集者。
フクシマ:「チーム・料理担当って言われても……。3人の共通点って?」
デグチ:「ほかの担当者よりも年上=<お局>だってことだけ(笑)」
フジイ:「好みはバラバラだけど、三者三様の味がでるといいよね♪」
8/2号のテーマ「コレ、作りました。」の巻

こんにちは。編集部の出口です。
早いもので、このブログリレ−も、今回で3回目を迎えます。
毎号何をみなさんにお伝えをしようか迷うところですが、今回は、私が今号の本誌のなかで実際に作った料理を3品選ぶことにしました。
この仕事をしていると、季節は先取りするわ、撮影時には一日で1週間分のごはんを食べたりするわで、日常の感覚を失いがちなので、家では普通の生活をするためにもできる限りごはんを作るようにしています。

今回の担当;フクシマ
さて、我が家は夫と私の二人暮らしですが、夫は家で仕事をしているため、ほぼ3食私が作ったものを食べることが多いのです。そうなると、行き詰まるのが料理のレパートリー。ふだん私が作っているものといえば、野菜がメインのシンプル料理。でも、こればかりが続くと、作るほうも食べるほうも飽きてしまうので、仕事とは違う視点で本誌を眺めては、そのときの気分に合った料理を試作も兼ねて作っているというわけ。
ということで、今回のテーマは私が晩ご飯に作ったもの、3つをお届けします。
1品目:基本の煮込まないカレー
原稿チェックをしていて、いちばん気になったメニューがコレ。東京カリ〜番長の「煮込まないカレー」です。
カレーといえば、以前に料理家のケンタロウさんからこんな話が……。「男はルウを使ったごくごくベーシックなものがいちばん好きなんだっ。スパイスをたくさん使った凝ったものや、肉なしで野菜がごろごろ入ったのなんて、そんなのカレーじゃない。昔、今日はカレーだよ、って知らされてわくわくしていたのに、いざ食べてみたらシーフードどっさりのカレーだった、なんてことがあったけど、あのときはほんとがっかりしたなぁ」と、男が抱くカレーへの思いを語ってくださいました。
以来、カレーを作るたびにケンタロウさんのその話を思い出します。やっぱりカレーはルウじゃなくちゃ男性陣には受けないんだな、と。で、早速市販のルウを湯で溶いて、レシピ通りに作ってみたら、えっなに、カレーってこんなに短時間でできるの!? というくらいあっという間にできて、しかも夫の反応も◎! 食べ終わったあとには、「あーあ、なんで二人分しか作らなかったの〜! これなら、明日も食べたかったのにぃ」と寂しがっている次第。私としてはちょっと複雑な気持ちになりました。だって、普段あんなに時間をかけてカレーを作っても、短時間で作った今回のカレーのほうがおいしいなんていわれたんじゃ、おやおやって感じですよね。それと同時に、ケンタロウさんがおっしゃっていたことが、ますます確実なものになったような……。その日は、冷蔵庫に豚こま切れ肉があったので、「基本の煮込まないカレー」を作ってみました。煮込まなくてもおいしい秘密は、本誌をご覧ください。
(P36「東京カリ〜番長の煮込まないカレー」より)
2品目:黒酢の酢豚
二つ目は、「男が作るコレ、食べて」で中川晃教さんが紹介してくださった、「黒酢の酢豚」。実は私、中川さんのレシピの大ファンで、常に一読者として、中川さんの順番を待ち遠しく思っています。
というわけで、もちろん今回も本になる前に作りましたよ! 感想は、もちろん「おいしいぃ〜!」です!! この酢豚、黒酢と黒砂糖を使っているから、いわゆるベーシックな甘酢の酢豚とはひと味も、ふた味も違います。酸味がまろやかで、こくのある、ちょっとよそいきの酢豚という感じ。
中川さんのレシピって、とにかく分量がシンプルで、作りやすいんです。本業はシンガーソングライターであり、ミュージカル俳優として活躍されている方ですが、料理家顔負けなのではと思うくらい、完璧な味。
以前に掲載された「三杯鶏」なんて、数えきれないくらい作っていて、ここのところのホームパーティーの定番のメニューになりつつあるのですが、まわりにもものすごく評判がいいんです! とりわけ、海外組に大受けで、帰りには必ず「レシピ教えて〜」とのリクエストが。別に私が考えた料理というわけではないのですが、なんとなく嬉しい気分になり、次はどんな料理を紹介してくれるんだろうなぁと、ワクワクしながら中川さんの番を待っている今日この頃です。

ちなみに酢豚は少し多めに作ったので、残りを翌日のおべんとうに持って行ったところ、たまたま編集長とデスクと同時にお昼を食べることになり、お弁当箱をあけると……。編集長からは「潔いべんとうだなぁ」と、デスクからは「お弁当箱は女の子っぽいのに、中身はがっつりしているなぁ」と言われました。いつもは野菜たっぷりのかなりヘルシーなおべんとうなのですが、こんなときに限って二人と一緒になるとは。なんとも言えない気持ちになりました。もちろん、冷めても味は変わらず、おいしかったのですが。そうそう、最後に中川さんの酢豚、組み合わせる野菜も新鮮なんです。にんじんやしいたけではなく、長いもを素揚げしてつけ合わせにしています。その辺りのセンスもステキですよね!
(P99「男が作るコレ、食べて」より)
3品目:まぐろの塩昆布づけ丼
昔は私、かなり食べものの好き嫌いが激しく、この仕事をやっていけるのかなぁと心配だった時期もありました。ところが、打ち合わせや撮影で苦手なものや見向きもしなかった食材に触れていくうちに、食べられないものが随分減ってきたんです。そのひとつに今回のお題の塩昆布がありました。担当のZといっしょに、「塩昆布クラブに入ろう」なんてテーマをやっていながら、このまま深入りせずに終わってしまうんだろうなぁと、こっそり思っていたのですが……。
ある日の昼、Zから「デグチさんキッチンに先日の塩昆布の試作ができたんで、食べに来てください♪」との声がかかっていってみると。なんと! 塩昆布メニューが15品、ずらっと並んでいるではないですか!! で、内心コレ全部は食べれないよ〜と思いながら、まずは取っつきやすい「白身魚のカルパッチョ」からつまんでみると。昆布の塩けとほのかな甘みがなんともいえないアクセントになって、次から次へと箸を運んでしまうほど。すっかり塩昆布の魅力にはまってしまいました。やっぱりさ、食べてみないとわからないもんだねぇと、Zと話したあと、会社帰りには塩昆布を買ってしまいました。今のところ作ったメニューは、「まぐろの塩昆布づけ丼」だけですが、今晩には「たこと塩昆布の炊き込みご飯」を作る予定。こうやって私も塩昆布クラブに入部していくんだわぁと。

この手のメニューは外国人にも受け入れられそうだから、テキサスにいる義理の姉にも教えてあげようと思ってます。そうそう、今回のレシピを提案してくださった料理家のオザワさんも、国際結婚をされて海外を拠点に活動されるそう。おめでとうございます! これからも、ジャパニーズテイストを感じる料理を世界中に広めてくださいね。陰ながら応援しております。なんて個人的なメッセージで、今回は終わらせていただきます。
(P48「塩昆布クラブに入ろう」より)
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